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今ではフルカラー写真を印刷などを行いますが元来、扇子は和風小物として長い時間をかけて日本人に親しまれてきました。その歴史の中で、独特の作法やマナーなども発達していきます。せっかく激安に別注デザインでオリジナル制作するのですから、使い方にも気をつけたいところです。
ここでは特注で制作した扇子を使う際の作法など「たしなみ」について紹介しています。名入れプリントの柄などオーダーメイドの内容ばかりではなく、購入や作成をした後に使い続けてゆく際の参考にして頂ければと思います。
現在ではノベルティや物販用とから日本舞踊まで、様々なシーンで活躍していますが、扇子の発祥は1200年程前、細長い木を重ねて作成した「桧扇」に端を発します。
日本で作成された扇子は単純に「あおぐ」「涼を取る」といった使い方の他に、儀式や贈答品としても発達し、中国、欧州と世界中に広まっていきました。
このような経緯もあり、扇子は日常でも気軽に使える実用品でありながら、茶の湯や落語など、祭りや芸能の小道具としても使われ、社交用のアイテムとしても販売、製作されるようになりました。そうした中で独自のマナーや作法も出来上がっていきました。
和室で挨拶をする場合には、まず正座をしてから注文製作した扇子を自分の前に置いて座礼します。これは自他の境を作成するという意味があり、冠婚葬祭の挨拶の他、日常の挨拶でも使われるマナーです。
通販でも格安で制作や販売がされ、老若男女問わず使われている扇子ですが、実は男女で開いた時の正式な持ち方が変わります。要の部分を握るようにし、親指を相手に見せるようにするのが男性の持ち方とされています。 一方で手の甲を相手に見せるように、親指と四本の指で挟むのが女性の持ち方とされています。特注制作ではサイズやプリント柄などに女性向け、男性向けなどがありますが、持ち方も合わせて気をつけましょう。
勢いよく扇子を開くのではなく、出来るだけ音を立てずにゆっくりと広げるのが基本です。
まず別注扇子を横向きに、利き手で親指が上になるように要の近くを持ちます。もう一方の手で中骨のあたりを持ち、その親指で押すようにして開きましょう。
扇子の印刷面に触れないため、オリジナル製作のデザインを汚し難いという利点もあります。
また扇子は最後まで開ききらず、少しだけ残しておくことで「運がさらに開くように」という縁起を担ぐ意味があるともされています。
開き方と同様に、優雅でゆったりとした所作が重要になります。パタパタとせわしなくせんすを扇がないように気をつけましょう。
オリジナル製作の印刷面が見えるように相手に向け、胸元より低い位置から自分の顔に向けて静かに扇ぎます。自分の仰いだ扇子の風が近くの人にかからないよう、顔の下から扇ぐようにしましょう。
目上の人の前で扇ぐことはマナー違反にあたることもありますのでご注意ください。周囲に配慮した使い方をすることが「粋」への第一歩です。